まごころ薬局より、ちょっと特殊な錠剤の色について!
みなさん、こんにちは。
今回はちょっと特殊な錠剤の色についてお話いたしますね。
薬には色がついているものがあります。
これは薬のもともとの成分の色だったり、他の薬と見分けがつくようにするためだったりするわけですが、それとは別の目的で薬に色が付けられている場合があります。
「ロヒプノール」と「サイレース」という薬ですが、これらは外見は薄青色の錠剤です。
そして錠剤を割ってみると・・・中は鮮やかな青色です。
ロヒプノールもサイレースも薬の成分は青くありません。
外見は目立つ色ではありませんので、他の薬との見分けのために色が付いているわけでもなさそうです。
ではなぜ中が青いのでしょうか?
実はロヒプノールとサイレースは水に溶かすと・・・青くなるのです。
他にも粉砕して青くなり、口の中に長時間含んでいると、口の中が青くなってしまいます。
(青くなっても害はありません。青色は時間が経てばとれますし、手や衣服などについた場合も石鹸等で洗えば問題ありません。)
このような工夫が施されたロヒプノールとサイレース、これらはふだん寝つきをよくする睡眠薬として用いられます。
睡眠薬というと近年、これを飲食物に混ぜて悪用するという事件が起きて問題となっていますね。
ここで厚生労働省からの悪用防止対策をするよう製薬会社に通達が出されました。
これを受けて、このような色の工夫が施された錠剤が生まれたのです。
患者さんの飲みやすさや医療ミスを防ぐ以外にも、こういった観点から薬は工夫されて作られているのですね。
盛岡市の平成28年度の検診が始まりました。
検診の実施期間は6月25日(土)~10月31日(月)です。
(乳がん・子宮頸がん検診は、来年3月17日(金)まで)